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    北欧のノスタルジーをヒントに
    『karf』がつくるニュースタンダード [SNOWMISH]

    キャビネット「Cabinet L」

    懐かしい雰囲気と、初めて出会うサイズ感
    都市生活にフィットする“新しい心地良さ”を取り入れて

    キャビネット「Cabinet S」降ったばかりの雪のように優しい白色をまとい、見慣れた家具よりどこか凛々しくにスッと立つ。『karf』が発表した新シリーズ「SNOWMISH」は、素朴で懐かしい雰囲気と、都市生活にフィットする独特のフォルムが特徴。同社のオリジナル家具に共通する、素材感・シンプルさ・使い込むほど味わいを増すデザインスタイルは踏襲しつつ、スマートで軽やかな風貌が印象的だ。
    デザイナーがヒントにしたのは、スウェーデンやフィンランドの田舎町で見た古い家具。同じ北欧でもデンマークのデザイナーズインテリアとはまた違い、人の手によるクラフト感にインスピレーションを得たという。「一見とても簡素だけれど、取っ手に細かな意匠があったり脚を滑らかに削っていたり。もちろん生活に根付いた仕様、サイズで使いやすい。そのバランス感覚みたいなものを、今の日本の暮らしにの中にうまく落とし込めたらいいなと」。
    出来上がったアイテムは、ベーシックな構造ながら、挽物の取っ手や脚、ありそうでなかったほど良いコンパクトなサイズ感等、独特の世界観を持つ。特にキャビネットは、一般的なキャビネットの脚より高くとり、ある種のアンバランスがミニマルな中の個性になった。ダイニングやオフィス、寝室と部屋全体で揃えれば新鮮な空間演出に。また、傍らにひとつ置くだけでも、日々を楽しくしてくれそうだ。

     

    karf designer 植木 祐介

    ◀designer
    植木 祐介
    東海大学大学院卒業後、2008年『karf』入社。以来、同社の専属デザイナーとして新シリーズを手がける。「SNOWMISH」では、これまであまり使わなかったアッシュ材を用い、斬新なスタイルながらも素材の風合いを楽しんで使いこめるデザインに挑戦した

     

    SHOP DATA
    karf[カーフ]
    www.karf.co.jp